テーマはスケールの違うものを組み合わせる
二回目の実験では、映像の舞台に合わせて背景を動かしましたが、今回はそれとは違った形で、
あらたな手法を試してみようということになりました。
上記の理由から今回は、今までの実写スケールのものとは異なり、模型などを主体とした縮小された
スケールの造形物に対して、リアルなスケールの背景を組み合わせた画作りをしてみようという試み
が行われております。
今回選ばれたのは、ガンプラで、ボックスアート(プラモデルの箱の絵)のような動く映像を作って
みようということで、プラモデルに実写っぽい背景を組み合わせて、プラモデル自身にもエフェクト
などを追加することで、その世界観に合わせた映像を作ることになりました。
それが、今回の(上記の)映像となります。
プラモデルのボックスアートを再現するのでは、ただの止め絵になってしまうので、主体は止まって
いるが背景を動かすことで、プラモデルが映えるといいなぁという思惑もあり、背景には動くオブジェ
を仕込んでループさせて、眺めている間に絵が変わっていくようなジオラマを目指しました。
※ボックスアートの再現を目指していましたが、完全に再現するには色々大変な部分がありましたの
で、背景の一部は別のものに差し替えていたりします。その辺りはご容赦願えたらと思います。
実験映像の制作準備
・ボックスアートの選定(MG 1/100 エールストライクガンダム Ver.RM)
・主役のプラモデルの組み立て(※制作期間短縮のため、RG 1/144 エールストライクガンダムのプラモを使用)
・プラモデルの後ろの背景セット(宇宙空間や地球、小惑星など)
・使用できるアセットを探す
・足りないデータを制作(戦闘機、ビームや爆発)
制作環境/使用したデータ
制作手順
1.プラモデルの作成
2.背景で動かすもののデータと仕組み、プラモデルから出るジェット噴射などのエフェクトデータを作成
3.映像合成実験(UE4の背景をリアリティエンジンで実写と合成)
4.問題点の洗い出し
(各背景データのスケールのズレ、ループで動いているものの見栄えが崩れるなど)
5.背景データ、動かすもののデータの調整作業
6.3から5を繰り返してクオリティを高める
7.最終的に編集して音声と合成
次回更新時は、例によって制作手順の各詳細を書いていこうと思います。